顎関節症とプラキシズム

プラキシズム

プラキシズムというのは、あまり聞きなれない言葉ですが
グラインディング(歯ぎしり)、クレンチング(くいしばり)、
タッピング(上下の歯をカチカチ鳴らす)の3つを総称して
呼ばれる名称です。

中でも多くの顎関節症患者に見られるのがグラインディングと
クレンチングです。顎関節症の治療で頻繁に使用されるスプリント
と呼ばれるマウスピースのようなものがあります。このスプリントは
グラインディング(歯ぎしり)やクレンチング(くいしばり)を
軽減して、顎関節へのストレスを減少させることや一定期間使用した
スプリントを観察する事でどこにストレスが強くかかっているのかを
確認したりする事を目的として利用されています。


■グラインディング(歯ぎしり)

寝ている間に起こることがほとんどなので自覚症状が無いケースも
ある。起床時にあご周辺の筋肉の疲労や痛みなどで気づく事もある。
ほとんどの場合、家族などに指摘されて初めて気づくようです。
これを放置しておくと歯が擦り減るなどします。当然あごの関節に
多大なストレスをかける事になります。


■クレンチング(くいしばり)

クレンチングは例えばゴルフのスウィングや野球のバッティングで
打つ瞬間などに誰もが自然に行っていることなのですが、精神的な
ストレスなどから何もしていない時に無意識のうちにくいしばって
しまうのが問題です。1回1回のくいしばり自体のストレスがそんなに
大きくなくても、それを恒常的にしているとすれば顎関節には非常に
大きなストレスをかける事になります。


これらは先程も触れたように精神的なストレスから始まる事もありますが、
歯医者で新しくかぶせた銀歯の高さが、ほんの数ミリ違うだけでもあごを
通して脳がその違和感を検知することによって、これをストレスと感じ
無意識のうちに始まる事もあります。


歯の治療などで少しでも違和感を感じたら積極的に歯科医に説明して
改善に努めないと大変な事になるケースがあります。



posted by tmdjiten at 12:00 | あごの痛みと顎関節症

顎関節症と肩こり・腰痛

前回のお話で下あごの果たしている重要な役割について知ってもらえたかと
思います。下顎は全身のバランスをとるために目や耳の中にある三半規管と
協力して働いているということでした。


さて、あまり難しく考えることは無いのですが顎関節症や咬み合せの
不具合の結果として顎がずれてしまったり、あごの動きがおかしくなったら
一体どういうことが起こるでしょう。
当然身体のバランス感覚に乱れが生じて骨格が歪んだり背中などの筋肉の
張り具合がアンバランスになったりします。つまり背骨がゆがみ始めます。
それによって肩こりや腰痛などの症状が出やすくなるという訳です。


ですから、現在肩こりや腰痛などでお悩みの方の場合、整体やマッサージ
カイロプラクティックなどに行っても一向に良くならないのであれば
噛み合わせなどを専門に見ている歯医者さんに行くといいかもしれませんね。
posted by tmdjiten at 12:00 | あごの痛みと顎関節症

あご(下顎)のあまり知られていない機能

あご(下顎)のあまり知られていない機能

あご(下顎)は頭蓋骨にしっかりはまっているのではなく、ぶらさがる
ような状態です。可動域こそ広くありませんがも上下、左右、前後と
様々な方向に動かすことができます。
あごはぶら下がった状態で振り子のような役割を果たして、全身の
バランスをとる助けをしています。つまり、下顎はセンサーのような
役割を果たしてバランスを整える役割をしていします。
このバランスセンサーが顎関節症や不正咬合(噛み合わせ異常)
になると間違った情報が脳に届くことになり体全体のバランスが
崩れてしまうということです。脳はあごからだけでなく目や三半規管
などからの情報を元に体のバランスを保っているので混乱し全身の
バランスが狂ってくるということになりえます。顎関節症があごだけの
問題ではなく全身に影響を与える非常に重要な役割を果たしている
という話でした。


posted by tmdjiten at 13:00 | あごの痛みと顎関節症

かみ合わせを悪くする原因

かみ合わせを悪くする原因

■顎の未発達

最近では歯並びの悪い不正咬合の子供が目立っています。顔つきは
ほっそりとして、あごが十分に発達していないことが窺えます。
食べ物の変化により、現代人が食事の際にかむ回数は減り続け、
戦前の半分だというデータもあります。

ある調査によると小学生から高校生まで2,500人程の70%もの
子供にかみ合わせの異常がみられたとの報告もあります。
特に歯があごのスペースに収まりきれないことが原因の「乱ぐい歯」や
「出っ歯」の増加が著しいとのことです。

子供の頃から噛まずに飲み込めてしまような柔らかい食品を親が
与えていると、噛む回数が減り、顎が十分に成長しないうちに歯が
生えてくることで歯並びが悪くなり、その結果噛み合わせが
悪くなります。
そして、最近では哺乳瓶をくわえるだけでミルクが出てくるので、
乳児にとって顎の運動が促進されません。

顎の未発達により親知らずの生える場所がない為、親知らずが横や
斜めに生えてきて、奥歯や前歯に応力をかけるため、歯列が乱れて
しまう場合があります。

■歯の欠損

歯を抜いた後に補綴物(入れ歯やブリッジ)を入れずに放置しておくと
隣の歯が倒れ込んでくるなど歯並びに微妙な変化をおよぼします。

■日常生活の悪い習慣

* うつぶせで寝る
* 頬杖をつく
* 手枕をして横になる


posted by tmdjiten at 00:00 | あごの痛みと顎関節症

顎関節症のセルフケア

顎関節症は生活習慣病的な性格が強いため、患者が日常生活において
自らケアしてあげる必要があります。顎関節症を引き起こす可能性の
ある歯ぎしりや偏よった咀嚼などの悪習慣に注意を払いそれらを
取り除くよう努力することが回復への最も重要なポイントとなります。
それは症状の改善だけでなく今後の再発の予防にも繋がります。

<日常生活で気をつけるべき事>

■上下の歯を接触させない
普段からくいしばりをしないようにする。特に精神的ストレスを
感じるような状況下でこそ注意しましょう。上下の歯が恒常的に
接触することで、あごの関節に負担をかけてしまいます。
唇は閉じますが上下の歯はあごの周辺の力を抜いて離しておきましょう。

■硬いものは食べない
痛みや口が開けづらい症状がある場合は、しばらくは硬いものを
食べないよう注意しましょう。(硬いおせんべいやスルメなど)

■口を大きく開けない
無理に口を大きく開けないようにしましょう。あくびや歯科治療など
注意しましょう。食事の際は食べ物を小さくしてから口に運びましょう。

■マッサージ
あごの筋肉が痛むときはマッサージをすると血行がよくなり痛みが
軽減されることがあります。強く揉みすぎないように十分注意して
行いましょう。

■うつ伏せ寝や頬杖をしない
うつ伏せや頬杖は顎や首の関節に負担がかかるので、できるだけ
これらの姿勢は避けましょう。

■あごに負担をかけない生活
歯を食いしばるスポーツ(ほとんどのスポーツ)、管楽器の演奏、
口を大きく開ける発声練習なども避けましょう。食べ物は両奥歯で
バランスよく噛むようにすると良いでしょう。
posted by tmdjiten at 12:00 | あごの痛みと顎関節症

顎関節症の治療


顎関節症の治療

顎関節症の治療は原則として、原因や誘因を取り除く治療法がメインと
なりますが、顎の安静や咬合異常の整復を目的とした様々な治療法が
存在します。
潜行型の場合、薬物療法や、原因となる噛み合せの調整のためスプリントや
矯正を行います。顎関節の状態によっては関節腔内を洗浄することや、
内視鏡下での外科的手術を行なうこともあります。


顎関節症の初期治療として代表的なものをリストアップしました。

* スプリント療法
スプリントと呼ばれる歯列を覆う装具を装着することで顎関節や
筋肉への負担を軽減して歯ぎしりや食いしばりの害を緩和する
療法です。単純挙上型、前方整位型、ピボット型などが有ります。


* 薬物療法
痛みが強い場合に非ステロイド性消炎鎮痛剤で炎症を鎮めたり、
筋肉が痛みで固まっている場合に中枢性筋弛緩剤を用いたりします。
また夜間の歯ぎしりや食いしばりを抑えるために入眠剤、痛みの
軽減のために抗不安薬、抗うつ薬を使用する場合もあります。


* 理学療法
痛みの軽減のために患部を温めたり冷やしたりします。
転位した関節円板の徒手整復をします。
その他に経皮的電気神経刺激療法、低周波通電療法、レーザー光線
療法、温熱療法、などで主に対症療法として行います。


* 咬合治療
一般的にはスプリント治療を行った後に行います。スプリントで
咬合の異常部を観察し、かみ合わせが悪影響を確認した後に歯牙の
ごく一部を削合しかみ合わせを調整ます。

posted by tmdjiten at 12:00 | あごの痛みと顎関節症

顎関節症の検査・診断

顎関節症かな?と思ったら、歯科または口腔外科などでの治療が一般的の
ようです。また最近では顎関節症を専門とする歯科医も多数いるようです。

基本的には顎関節症の主要3症状を中心に問診・視診・触診することに
なります。場合によっては顎関節部の画像診断(シューラー法X線撮影法、
MRI)や、マンディブラーキネジオグラフ (MKG) の様な顎運動審査を
行うこともあるでしょう。


顎関節症の検査・診断の基本的な流れは以下のようになります。

1)問診

・現在の健康状態、既往歴、常用薬物、関節や筋肉の状態など
・症状の種類 痛みの部位、痛みの質、持続時間、雑音の有無
・食いしばりや歯ぎしりの有無、偏咀嚼の有無、頭痛や肩こり、
 睡眠状態、精神的ストレスの有無


2)視診

・不良姿勢か
・顔の輪郭、あごの動き 咬筋肥大の有無
・歯の磨耗、頬粘膜や舌に歯の圧痕の有無、咬み合せの異常


3)触診

咀嚼筋や首・肩などの筋肉の過緊張や圧痛の状態、顎関節の圧痛・
動き・雑音などを調べる


4)開口範囲の検査

開口の範囲、顎の可動域


5)画像診断

場合によっては顎関節部の画像診断(シューラー法X線撮影法、MRI)や、
マンディブラーキネジオグラフ (MKG) の様な顎運動審査を行うことも
あるでしょう。


posted by tmdjiten at 12:00 | あごの痛みと顎関節症

顎関節症のタイプ

顎関節症のタイプ

日本学関節学会によると顎関節症のタイプはその障害のある部分に
よって4つに分類されています。

1)筋肉の障害によって起こるタイプ(T型)
2)関節包・靱帯の障害によって起こるタイプ(U型)
3)関節円板の障害によって起こるタイプ(V型)
4)変形性関節症によって起こるタイプ(W型)

以下の解説はWikipediaより引用しています。


症状は間欠的に現れるのが通常であり、その発現の仕方によって
突発型や潜行型のように分類される。主病変が顎関節そのものでは
なく咀嚼筋機能の障害によるものである「筋性」と、関節構成組織
( 下顎窩、関節円板、下顎頭、関節包 )の障害のものである
「関節性」の二つに大別される。日本において顎関節症の多様な
病態に対応するため、日本顎関節学会はI〜V型に分類を行い、
広く臨床に使用されている。

* 顎関節症T型
咀嚼筋障害を主徴候とし、その病理は筋緊張と筋スパズム、
筋炎である。顎関節部の運動痛と運動障害を僅かに生じる
ことがあり、筋痛を強く生ずる。


* 顎関節症U型
関節包、関節靭帯、円板後部組織の慢性外傷性病変を
主徴候とし、顎関節部の運動痛と圧痛を強く生じ、
関節雑音を生ずる。筋痛は弱い。関節鏡下で病変を認める。


* 顎関節症V型
関節円板の転位や変性、穿孔、線維化を主徴候とする。
クリッキングと呼ばれる関節雑音が顕著である。筋痛は
なく、顎関節部の疼痛は弱い。

o V型a
復位性関節円板転位:関節円板の位置関係が復位する時に
関節雑音(クリック音)が確認できる。


o V型b
非復位性関節円板転位:関節円板の位置が復位しない。
ひっかかりのための開口障害や顎関節の疼痛がおこる。


* 顎関節症W型
変形性関節症。関節軟骨の破壊、下顎窩や下顎頭の
骨吸収や変性・添加、関節円板や滑膜の変形異常などの
退行性病変を主徴候とし、クレピタス音と呼ばれる
関節雑音が顕著である。X線所見上も大きな異常を
認めるようになる。


* 顎関節症V型
上記のI〜IV型のいずれにも該当しないが、顎関節領域に
異常症状を訴える、心身医学的な要素を含むもの。


顎関節症のタイプは上記のように4つに分けられていますが、実際には
「筋肉の障害によるタイプ」と(T型)と「関節円板の障害による
タイプ」(V型)といったように、複合的な問題を抱えている患者が多い傾向にあるようです。


posted by tmdjiten at 12:00 | あごの痛みと顎関節症

顎関節症の原因

顎関節症の原因

顎関節症の原因については、いまだに明確な説は出ていません。
現れる症状も多様ですし、様々な原因により引き起こされている
ということは間違いなさそうです。一例を挙げると咬合異常、
下顎頭偏位、筋性、神経性、外傷性、心因性などが顎関節症の
原因として考えられています。

これまで最もポピュラーだった説は咬合異常説で言い換えれば
かみ合わせの悪さが原因だ、というものです。これは顎関節症の
患者で噛み合わせの異常を抱えている方が多く、また噛み合わせを
治療することで、症状が改善するというケースが少なくなかった
ためです。

噛み合わせの異常が原因となる一つの例として、の偏咀嚼が誘因と
なることがあげられます。
虫歯などにより長期的に片側で噛むことが続くと、噛み合わせ・
筋肉の働き・顎の動き方などが、いつも噛んでいる側で癖になり
虫歯の痛みがなくなっても片方で噛むようになってしまいます。
偏咀嚼はクセのようなもので、その誘因となるのは「歯の問題」
つまり虫歯や歯列異常による噛み合わせの異常であることが
多いようです。

しかし現在では異常な開閉口運動や、ブラキシズムなどの顎に
加わる異常外力、補綴物異常など多様な原因による咬合異常や
筋緊張など多くの因子が重なり合って症状が発症するという説が
有力です。この説ではかみ合わせもあくまで一因子に過ぎず、
歯ぎしりや、くいしばり、偏咀嚼や、歌唱、寝違え、頬杖など
生活習慣、心理的要因など、複数の要因が関与し、それらの
積み重ねによって顎関節の受けるストレスがある一定以上に
なった時に顎関節症としてが現れると考えられています。



posted by tmdjiten at 23:38 | あごの痛みと顎関節症

顎関節の構造


顎関節の構造

顎関節は、下顎(かがく/したあご)を動かすための関節で、耳の穴の
すぐ前にあり、側頭骨のくぼみ(下顎窩)と下顎の丸い突起(下顎頭)
からなっています。下顎窩と下顎頭の間には、関節円板と呼ばれる
クッションの役割をする組織があります。このクッションのおかげで
口を開け閉めする際に関節はスムーズに動くことが出来ますし、
また関節への圧力が吸収されます。


顎関節の働きですが、耳の穴の前に指の腹を当てて口を大きくあけて
みると良くわかります。口をあけ始めると最初に下顎頭が少し回転して
下顎窩に沿って前方に滑り出します。この時に側頭骨と下顎頭の両方に
強い圧力がかかりますので、関節円板が間に入ってクッションの働きを
しています。



あご(下顎)を動かしているのは、こめかみにある側頭筋、頬の部分の
咬筋など顎の周りについている咀嚼筋と呼ばれるいくつもの筋肉です。
顎関節はこれらの多くの筋肉が協調した働きをすることで複雑な発音や
咀嚼運動などができる非常にデリケートなユニットです。


posted by tmdjiten at 22:02 | あごの痛みと顎関節症

顎関節症によくある代表的な症状


割と一般の方にも知られるようになってきた顎関節症という言葉ですが
その実態に関しては、まだあまり知られていないようです。ここでは
顎関節症患者によくみられる分かりやすい諸症状を例に挙げてみます。
これらの諸症状の中にいくつも心当たりがあるようでしたら一度専門医の
診断を受けてみた方がいいかもしれません。

・こめかみあたりを押すと鈍痛がある。
・首周辺の筋肉が以上にかたい。
・肩こり(肩凝り)がひどい。
・片頭痛〔偏頭痛〕がある。
・あごの関節周辺の筋肉が咬んだときに痛いことがある。
・頭(側頭部)の筋肉が締め付けるような感じで痛むことがある。
・口を開けたとき、手の指3本を縦にして上下の歯の間に入らない。
・顎の動きがぎこちない。
・食事の後、顎に疲労感や違和感が残る。
・朝起きたとき口が開かないとき、もしくはあご周辺が筋肉痛。
・気づくと歯を食いしばっている。
・前歯の先が磨り減って平らになっている。



posted by tmdjiten at 18:07 | あごの痛みと顎関節症

あごの痛み・顎関節症とは


近年、顎関節症という言葉が一般的に言われるようになってきました。
この顎関節症というのは、文字通りあごの関節の病気です。英語では
TMD(Temporomandibular joint disorder)と略して呼ばれます。
顎関節症は、その特徴として以下の3つがあげられます。


・開口時の痛み−口を開けた時にあごが痛む
・開閉口時の関節雑音・異音−口を開けたり閉めたりした時に音が鳴る
・開口制限−口を大きく開けられない


若い女性に多いと言われる顎関節症ですが自然と治るものから、仕事は
おろか日常生活さえままならないほどの深刻な症状に苦しめられる方も
います。


■顎関節症の定義
「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を
主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には
咀嚼筋障害、関節包・靱帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが
含まれている」
(日本顎関節学会「顎関節症の定義」)

言い換えると、あごの関節(顎関節)周辺に異常があるせいで「あごが
痛い」「あごが鳴る」「大きく口が開けられない」などの症状がある。
これらの多様な症状の原因をひとまとめにして顎関節症と呼びます。
posted by tmdjiten at 17:11 | あごの痛みと顎関節症
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。